がん検診では原則として保険は適用されない点に注意

身体の中に潜んでいるがんの有無が知りたいときに、身体全体ではなく、胃がんや肺がんなど、身体の特定の部位に生じるがんについて知りたい場合は、そのがんについて調べられるがん検診を受診すると良いです。しかし、がん検診を受ける際には、原則として保険が適用されないという点には注意しなければなりません。一般的に、がん検診は、受診者の身体の状態を知り、病気を早期発見したり予防するのに役立てるために受診する検診と位置づけられています。日本では、ある検査を保険を適用して実施するには、その検査を受ける目的が病気の治療でなければなりません。

そのため、検査で調べてもらうがんの種類がどんなものだったとしても、がん検診には保険が適用されず、受診費用を全額受診者自身で負担しなければなりません。ただし現在では、企業の健康保険組合では検診費用の高額な負担を減らすための仕組みが設けられており、会社勤めの人であれば、健康保険組合が定める要件を満たすことで負担しなければならない受診費用をいくらか軽減させることができます。また、会社に勤めていない人でも、自治体が実施している検診に受診の申し込みをすれば、自分で医療機関へ予約して受診する場合より安い料金で検査を受けることができる場合があります。なお、がん検診自体に保険の適用はありませんが、検査結果で後日精密検査を受けるよう指示された場合、この精密検査の受診費用には保険が適用される可能性があるので、精密検査の受診時には検査を受ける医療機関に尋ねて確認しましょう。

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