大腸がんが増えた理由と、がん検診の内容について

大腸にできるがんの種類は、直腸がんと結腸がんに分けられます。日本で生涯のうちに大腸がんを発症するリスクとしては、男性では12人のうち1人、女性では15人に1人の割合となります。大腸がんを発症しやすい年代としては、男性は40歳代から、女性は50歳代から増加する傾向が見られています。大腸がんは戦後から増加の傾向があった病気と言えますが、1990年代をピークにして近年では横ばいの傾向となっています。

戦後に大腸がんが増えた理由は、食生活の欧米化があると考えられます。2010年の大腸がん検診の受診率は、平均として27.4%となっていて、国家として目標としている50%には届いていない結果となります。定期検診として行われている大腸がん検診の対象者は、年齢が40歳以上の方となり、便潜血検査が行われます。便潜血検査では便に血液が混ざっていないかどうかを確認することによって、大腸や小腸の出血をともなって発症する病変の有無について調べる検査となります。

現在では大腸がん検診の一次検診としての、スクリーニングとして多く使用されている検査方法です。大腸がんの出血は持続するものとは決まっていませんので、2日間分の便を採取することが多いです。大腸がん検診の一次検診によって大腸がんの危険性が高いと判断されると、精密検査が必要になります。がん検診の精密検査としては、内視鏡検査や画像検査が行われて出血の箇所の特定を行います。

大腸内視鏡検査では大腸の内部を観察することが可能で、ライトが付いている内視鏡を肛門から大腸に入れることで観察を行います。

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