全身を隈なく調べられる人間ドックでは、最新の医療機器を使った検査を受けることが出来ます。どれくらい予防率が高まるかをがん・心筋梗塞・脳卒中の3つに分けてみていきます。がんの早期発見率は9割、心筋梗塞は突然死する症状の7割、脳卒中は8割程度予防することが可能だと言われています。これら日本人の三大疾病と呼ばれる病気を予防出来れば、生活にとってかなり安心材料になります。
検査項目は100種類以上あり、例えばメタボ健診・血液検査(40項目)・肝臓疾患・腎臓疾患・膵臓疾患・尿検査・感染症・呼吸機能検査・前立腺検査・子宮卵巣検査・腰椎検査・頸椎検査などが受けられます。特にがんに対しては、2人に1人が罹り、3人に1人は死亡しているという状況からすると、しっかりと人間ドックを受けて予防しておきたいものです。全身のがんに対する人間ドックもあり、これにはマルチスライスCTやエコー検査などが有効です。マルチスライスCTというのはCTの進化版のような医療機械です。
通常のCTは検出器が1列ですが、マルチスライスCTには16列も検出器がつけられています。検出器の数が増えれば増えるほど小さながん細胞も見つけやすくなります。また、形や大きさなどを正確にとらえることが出来ます。最新のマルチスライスCTであれば、1回転のうちに128スライス程度の画像を撮影することが可能なので、撮影時間を少なくして被曝量を抑えることが出来ます。