最近は医療検査技術や予防医学が発達していることによって、病気の早期発見が可能になっています。一口に健康診断と言った場合であっても、検査が行われる範囲や項目についてかなりの違いがあります。企業や自治体で行われている健康診断さえ受診していれば、がんや生活習慣病について発見が可能であると考えている人がいれば、それは誤解と言わざるを得ません。健康診断の種類としては、一般健康診断、付加健康診断、がん検診、人間ドックなどに分類できます。
一般健康診断は学校や企業において、毎年1度は定期的に実施されている健康診断のことを指したもので、身長や体重、肥満度チェック、尿検査、血液検査などが行われています。一般健康診断の目的は、身体が健康体かどうかを確認することが目的となります。付加健康診断は、一般健康診断の内容にプラスして、生活習慣病や代謝機能の異常などを確認する検診となっていて、病気の早期発見と健康維持が目的となっています。がん検診では、胃がんや大腸がん、乳がん、子宮がんなどの様々ながんに関する分野において専門的に検査を行うことになります。
健診は健康かどうかの確認を行うもので、健康上の問題がなくて社会生活が通常どおりに行えるかの確認が行われている検査で、検診というものは特定の病気についての発見を行うことで、万が一病気が発見されたときには早期治療を行うことが目的です。がんを発見することを目的として行われるものががん検診で、早期に発見することによって完治の可能性を高めることができます。